三里保育園は、海からの直線距離は1キロ程度と近いですが、海抜は11mと高い場所にあります。
津波浸水予測時間は30~40分、浸水予測は5~10mとなっています。
保育園では、毎月の避難訓練のうち年に5回を「地震津波」対応の訓練としています。
いろいろな場面を想定し、子どもたちも出来ることは自分で!を大切に毎回真剣に取り組んでいます。
地震津波発生時には、すぐ隣の中学校に避難させていただく事になっています。
水や食料等の備蓄もさせてもらっており、訓練の時にも実際に中学校まで避難したりしています。
先日は、今年度になり初めての地震津波避難訓練でした。
地震の音が流れると、幼児組の子どもたちは頭を抱え丸まって頭を守ります。
地震がおさまるまで、一生懸命静かに丸まっていました。
地震がおさまるとすぐに立ち上がり、保育士の後をついて避難します。
ルートも1つではなく、道が崩れていたり火災が発生したりを想定し、いくつかを順番に訓練しています。
中学校の東門から入ります。
乳児組の子どもたちも職員と手をつないだり、小さい子どもたちはカートに乗ったり保育士に背負われて避難します。
実際に地震が発生した時を想定し、中学校との合同訓練の際には中学生が1階で待機してくれていて、手をつなぎ4階まで避難してくれます。
防災頭巾をかぶる事も年齢が上がるごとに上手になり、地震の音や職員の声を聞きすぐに取りに行くことが出来ています。
地震津波の訓練の際には、警察の方にも協力していただいています。
訓練後にはお話もしてもらいました。
訓練の仕方を褒めてもらえたり、気をつけることを教えてくれました。
「お・は・し・も」も教えてもらいました。
【お】おさない
【は】はしらない
【し】しゃべらない
【も】もどらない
災害時には「自助」「共助」「公助」が大切だと言われます。
自分の身を自分で守ること。幼児組さんになると少しずつ自分で出来ることを増やしてあげたいです。
中学校や地域の方の協力も必要になります。日頃から訓練の様子も見てもらい、いざという時にはお互いに助け合えるようにしていきたいです。
警察の方とも連携し、安全に訓練を行うことが出来るように、またより良い訓練になっていくようにしていきたいと考えています。
海が近いという不安よりも、しっかりと真剣に訓練に取り組み安心していただけるよう、今後も努力していきたいと思っています。